クリスマス雑感

去年のクリスマスは日本だった。帰ることしか頭になかった。南国から飛んで、寒い寒い冬のメリークリスマス。成田についたその日に何はなくともコートを買った。こどもの同級生宅で居候させてもらった一週間。寿司おけとミスタードーナツとクリスマスケーキが3個、ツリーには綿がのっかっていたっけ。大家族のクリスマス。シンと冷えた日本家屋に親切にしてもらった温かさ。第2のふるさと。忘れられないクリスマス。

今年のクリスマスは、帰国しなかった。暑い国でのクリスマス。

灼熱というほどではない、温暖で、風がここちよいノホホンとしたクリスマス。ランニングですごすクリスマス。プールで過ごす人々。

24日、子どもの先生から携帯にクリスマスメール。

may this candle of Christmas bring u &your family dlight of peace,love,happiness &prosperity.

Merry CHRISTMAS!

日本の後輩から、なぜかカマキリの画像付きのクリスマスメール。

25日、台湾に帰った友人から携帯に中国語のメール。漢字とはいえ、なんとなくしかわからないけど。祝福とか好朋友祝全家福とか字が並ぶ。

ロンドンにいる親友からも携帯にテキスト。

HappyXmas,hope u r ok :-)

ありがと!…そして私はみんなをすこしでも幸せな気持ちにすることができていただろうか。…。

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そういえば…クリスマスって昔は、25日がメインだったと思うのだけど。

いつからイヴ、そんなにえらくなったんだ?

バブルの時期にイブにホテルでイチャイチャするのがもてはやされたせいじゃないか?とも思えるんだけど、それは間違ってるだろうか。

25日になると、すっかりクリスマスムードもしらけた気分になるのはなぜだ?

イエスは25日がお誕生日なのに。

このつかれたムードが苦手である。さぁ、年末という気分になりたくないのだ。

クリスマスのまま浮かれて、気がついたらお正月、やっほー!って感じじゃだめなのか?

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25日の朝といえば、子どもにとっても親にとってもドキドキの朝だ。

クリスマスプレゼント。サンタが届けに来るのが24日の晩だもの。

今季はじめて、10才の息子が、唐突に「サンタっていないんでしょ?ママがプレゼント買っておいてるんでしょ?…だって、いつもクリスマスの朝になると、ママは「枕もと見た?プレゼント来てた?」ってしつこく聞くんだ、毎年。だから変だと思っていたんだ…ねえホントのこと言ってよ」と詰め寄られた。

でも、「…あ、そう?信じなくなった人のところには来ないかもねぇ…」とだけ言って、その弁明をはぐらかしていた。

もうわかってるのだ。友達にだって「サンタなんかいない」という子は今までももいたし、

テレビやなんか見ても、冷や冷やする情報ばかりだ。非現実的だということも。

でもそれはそれ、「七歳までは夢の中」とはよく言ったもので、子どもは現実に生きながらもファンタジーの世界にも生きているのだ。もはや七歳はとうに過ぎているけれど。

今朝、ツリーの下に見慣れぬ包み紙の箱があったことは彼も分かっていた。

けどあえて、見えぬふり。とうとうしびれを切らしてチラと言ってしまった、「あの箱はなあに?」とわたし。夫が「おい、言うな~」という無言の目配せ。

サンタが持ってきた…とは一言も言わなかった彼だけど、親が用意したんでしょ?とも訊かなかった。

夜に日本の友達とスカイプで会話してるのを盗み聞き。

「ねえ、サンタさんから何もらった?」と息子。

「オレ、サンタさんからwiiもってきてもらった」と友達。(おぉすごいのもらってんのなぁ)

「オレ、サンタさんからデジカメもらった!」と息子。((ちなみにもちろんそんなに高くないやつです))

「おぉ、おとなっぽーい」と友達。

わかってんのかわかってないのか…まったく微妙なやつらであるが、ほっ。

いや…はっきりさせないが勝ち、という空気を読んでるのかな。

とりあえず今年のクリスマス狂想曲は終わり。来年までサンタさんの話しは封印されるのだろう。

私はいつまでサンタを信じていたのだろう。

やっぱり4年生くらいまでだったか。

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今年のクリスマスミュージックはもっぱらスタンダードなホワイトクリスマス(ビングクロスビー)やらに終始した。ほんとはビーチボーイズワム!が聞きたかった。CD屋でシカゴとリアンライムズのクリスマスアルバムを見かけたが、聞けていない。

映画はアニーとホームアローンが見たい気分だったのに果たせず。

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クリスマスケーキは抹茶ケーキだった。

家族で"HAPPY FEET"を観に行ったイブだった。

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