BAD (BAT) DAY ? NO! It's a lucky day.
マレーシアの朝は暗い。おおむね7時すぎくらいから空が白みはじめる。
毎朝、息子は7:15に学校へと出かける。ようやくお日さまが昇りはじめたか、という頃だ。
今日も7.15amに玄関を出て、外の階段に腰掛けて、靴のひもを結んでいた。
そのとき…!
玄関から出て息子に歩み寄ろうとしたわたしの視野に黒くひらひらしたものが猛スピードで入ってきた。そして、わたしの頭上を飛び越えてった。
一瞬、黒あげは?とも思ったが、夜明け時のこの時間…ということは、コウモリだ!
「ぎゃ~コウモリ!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」 ←(いや、決してこんなふうに笑ってはいなかったが)
わたしの方を見た息子が、「え!家に入っちゃったんじゃないの?」
「え======!?(まさか)」(いや、特大の蛾も、同じシチュエーションで私の頭上と飛んでったことは今までもあるけど…まさか)
と、そのとき家の中から夫が、
「お===ぃ!!家ん中コウモリ飛んでるぞーーーーーっ」と叫んでいるでは、あ~りませんか。(えーん)
あわてて入ると、ちょうど子供が出たら腰を落ち着けて見るはずのテレビから「芋たこなんきん」のテーマソングが流れはじめている、テーブルの上の皿には残ったおにぎりが並んでいる…そんな我が家のリビングの天井を黒いものが猛スピードで右往左往しているでは、あ~りませんか。(ひつこい)
日本でもコウモリは夕方とか飛んでいるのをナニゲなく見たことはありますが、
こんな至近距離のご対面ははじめてです。
それにヤツはもんのすごいスピードで慌てています。
「ぎゃーパパー、なんとかしてぐでー、つかまえてくでー(号泣)」
と言ったところで、いくら男だって、必死に飛び回るコウモリなんてとっさに捕まえられる訳ありません。
(わたしはすでにぐったり)
私は、もうぞぞぞぞっと鳥肌が立ってしまって、腰砕けです。
そこらへんのタオルケットをひっかぶって、へなへな座り込んだまま、天井を見ることもできません。
亭主もビビリではありますが、とりあえず、あちこち窓を開け放して、追い出してやろうと家中まわってくれました。
その間、タオルケットから恐る恐るのぞいてみると、私の近くを飛行中の彼?は羽を広げたところが30センチ近くあったように見えました。彼もあちらこちらEXITを探してモーレツに飛び回っているものの、やっと玄関近くまで来たのに、あと一息のとこでこちらへUターン…。あぁもうだめ~こっち来ないでー。
私はただ、ぎゃあぎゃあ言ってタオルケットをかぶったままでしたが、
テラス側の窓を開け放したところから、どうにか出て行ってくれたようでした。(たぶん)
だけど、私はタオルケットをかぶったままでしたので、もちろん無事脱出する姿は見届けた訳ではなく。。。
夫は「もう出てったんちゃう?」と言いましたが、なんせ見届けてないので、どこかでぶらさがってお休みになってらっしゃらないかと…もう不安で不安で。
おそらく我が家での滞空時間は5分かそこらだったと思いますが、
その後一時間以上経っても放心していた私です。
ほ乳類だけあって、すごいボリュームあるんですな、蝶や鳥とはまた違う。
ほんとに真っ黒でほんとにでかい。ほんとにすごい躍動感。飛び回る翼。
ここはマレーシア。おそらく日本のコウモリとはちと種類が違うかもしれませぬ。
あ~、コウモリが家に入ってくるなんてー。bat dayならぬとんだbad day(*_*)と思ってましたが、
調べてみたら、古くから中国では、縁起のいい動物なのだとか。
そういえば、大好物の長崎のカステラ福砂屋のマークにもコウモリがついてるやん。
なんかいいこと、あるかな。(でも家にひとりきりのときでなくて…ほんとによかった…わたしって実に非力なのね、十分頑丈に見えるのに…)
あーでもめっちゃ怖かった。(いや、そらあんた向こうもめっちゃ怖かったはずー)