11:11 pm 迷子

朝、子どもをガッコに落としたあと(8時すぎ）その足で(車で）買い出しに行かなきゃーと我が家を通り過ぎて、車を走らせた。

私は、ここで車に乗り始めたのは、この夏のことで、いまだ、この町の道に自信がまったくない。この町にすでに二年は住んでるので、道を知らないなんて、どーいうこったい…とあきられてしまうかもしれないが、人の運転する車に同乗してる分には、いつまで経っても道は覚えない。ま、わたしはそういう人だ。それに、他の町のことは知らないが、この町は、日本のようにたいていの道が、真ん中で左と右、分かれてる（…なんて説明していいのか、当たり前すぎてへたくそだけど、要は道をしくじったと思ったら、交差点でUターンして来た方向に戻ればいいような…）道ってばかりではなくって。今まで二方向車線だったと思っていたら、コーナーで、急に一方通行になる。「しまった、道をまちがった！」と思っても、どんどん行けるところまで行くしかない…。分岐点は大きくカーブしていることがよくあり、その先がどこに向かってるのか、全く読めない。間違って、また同じところに出てきてしまうこともあった。（ぐるぐる）しかも分岐点のくせになんのインフォメーションもない道がほとんど。ようは、土地勘がなければ非常に運転しにくい。「～通り」と地図には描かれていても、その区間がどっち方向へ進んでいる道なのかが大問題。日本でも市街地や住宅地のこまごました道は一方通行だったりするけれど、それとは勢い？が違うというか。もっとも、私は日本としか比較することができないから…単にカルチャーショックにすぎないのかもしれないが。イギリス連邦の国らしく、交差点よりラウンドアバウトがポピュラーなのだが、病的なほどの？方向音痴の私は、ラウンドアバウトに入ったら、くるくる目が回ってしまい（危）、自分がどこにいるのかわからなくなってしまう。（しかもランダバウトという単語すら覚えられなくて、いつもターンアラウンドturn　aroundとか言ってしまって、さすがに息子にばかにされているのさ）

で！そんな私は、どうにかこうにか知ってる場所は出かけられるが、知らない場所は決死の？覚悟で出かける。（私は、なぜだか、よくない想像をしてしまうくせがある）だってすぐに迷子になるんだもんねー。。（いばってるのではなく、ひらきなおってるの）迷子になると、Ｕターンして元来た道を帰ればいいっていうような道作りをしていないので（と都市計画のせいなのか？）どんどん深みに入るわたし。

で！先日、一向にたどり着けなかった、自宅から30分くらい離れた場所にある大型スーパーに、はやいうちにスムーズに行けるようになる手を打たなければと切実に思っていて！今朝ふいにトライしようと思い立った。前回は、休みの日に息子をナビに出かけたが（子供はわたしなんかより観察眼があるから役に立つ）息子に「今度もつきあっておくれ」とお願いしたら、スーパーは旨みがない（彼にとっては魅力不足）から遠慮したいと言われた。今までも、何度も人に行き方を聞いてるし、実は、友達の車の助手席でもレクチャーを受けたし、地図も持ってるし、手は尽くした！いや、それより今までも家人の運転で何度も出かけてるのに！さて！問題なのは、いろんなルートがあることなのだ。わたしには、ひとつだけの正解を覚えればいいのだが、重要なポイントで目印がなく、見落として行き過ぎてしまうことが最大の難点だ。（ってそんなたいしたことじゃないと思うけど～）

で…本日も、あえなく迷子になった！まずいよ自分。30分足らずでいけるところ、知らない場所をさまよい。朝あわててお財布にお金だけ入れて思わぬ薄着で出かけたものだから、トイレにも行きたくなってタイムリミットだった～～。不安だぁ。それに自信なくすなあ。。。泣。ここどこなんだよぉぉぉ。（と思っても、まだどうにかなると思い込もうとしてるから、車を止めて人に聞くようなことはしない…たぶん迷子になる人って、人に聞かない人だと思う）（というか、人に聞いて、一発でわかるような勘のよさを持ってるなら、方向音痴とっくに返上してると思う）そして走り始めて、一時間。なんだか訳がわからないけど、ミラクルのようにスーパーの駐車場へたどりつけたのだった。はぅ。。所詮、ミラクルだから…どこをどう走って、行けたのか覚えていない。結局夢だ！なんかいつも夢見てる気がする！いいのか？（いいわけない。）

というわけで、せっかくたどり着いたので、存分に買い物した。ひとりっきりの買い物ってたのし～。

誰にも気を遣うことなく、時間を気にすることなく、なめるように棚を行きつ戻りつ。

家に帰り着いたのはほぼ正午。は～ぅ、つ・か・れ・た・ー。

今日のまとめ

・人の運転する車に同乗していても、目的地には行けても、過程はない。道をロストしてトイレに行きたくなって半泣きになっても、行けども行けども知らない場所をぐるぐる走っても、そのほうが満たされるかもしれない。

・人生は、思った場所でＵターンできないときもある。流れに身を任せてみるしかない。ハンドルを握るのをやめない限りは、どこかにたどりつけるし、ミラクルが起こる、たぶん。

・夢みてる？いや、quite正気だ。けど、ミラクルが起こるとき、夢みてるのか思う。ミラクルが起こるなら、夢みててもいいか。

・たくさんのチョイスがあるということは、それだけ迷子になる確率も高いということだ

・方向音痴な人は、迷っても人に道を訊かない。

（なーんつって）

※画像はラウンドアバウトWikipediaより拝借（わたしが迷子になるのはランナバウトのせいじゃないけどね）