いとしさとせつなさとこころづよさと
昨日はヨガの帰り、たまたま、大好きな友人の一人と、またまた大好きなその子供たち(0,3,5歳)とまたまたまた大好きな(我が)息子(11歳)と(って…いちいち言わなくてもいいっちゅうねん)ショッピングモールにランチに行った。小さい人たちは、たまに見てるとめちゃくちゃ可愛くっていとおしさ爆発してしまう私だ。もー孫がかわいくてたまらん、という年寄りの気持ちがわかる気がする。わたしも大人の階段ばく進中(とほほ
小さい人たちといっしょのランチはめちゃくちゃ落ち着かなく、毎日三度こんなことやってるおかーさんってほんと偉大だあーと人ごとのように思ってる。ランチだけで疲れる私^^
ところで、
彼らと別れたあと、パーキングのフロアにあるトイレに行った。いつもは行かないこのトイレで、
こんな話で恐縮だが、空いているのかな?と個室のドアを押してみたら、カギはかけていないけど、子供の用足しを手伝っているお母さんの姿がチラと見えたので、「失礼失礼!」と慌てて飛び退いた。
他の個室も空いておらず、ほかの個室の前に立っていたら、さきほどのお母さんと子供が個室から出てきた。別にたいしたことじゃないけど、あんまり顔合わせたくないよなあ、と思い、顔を見ると、
知人だった。
といっても友達というほどではなくて、クラスメイトのお母さんの友達で二年前には子供の学校でちょくちょく顔を合わせていた。でも私の英語では、たいした長話をするわけもなく。思えば、一度だけ、数人でホーカーにランチに行った。そうだ、今思い出した。たった一度だけ。
けど、なぜか彼女とは買い物先でばったり会ったりすることが何度もあった。不思議な縁。そのたびに、なにかしら立ち話はした。同じ学校の母親同士というだけで、子供は同じ学年でもないし。とくに何か結びつきがあるわけではないのに、不思議と言葉を交わすようになったのは彼女くらいだった。クラスメイトの母親同士でも、人の顔すら覚える気のない人も多いもの。
彼女は、笑顔のすてきな人だった。アジア系でスレンダーで褐色の肌の黒い瞳の美人だ。わたしがどんなにめちゃくちゃな英語でも、ちゃんと理解してくれた。いや、理解してくれてた根拠はどこにもないけど、なぜか会話が成り立ってた。
で、今日トイレで偶然に、ひさびさに会ったのが彼女だった。
うちは去年の夏に学校を変わったので、必然的に顔を合わすということはなくなっていた。
トイレの個室の前で、お互いを認め、「えええ、わお~、元気ぃ?」と話が始まった。
「うちね、学校変わったんだよー」
「どおりで見ないと思ってたよー」
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「…でもね、私もmoveするのよ…」
「え?どこに?」
「ダマスカス」
「へ?だ、だますかす?」
「シリアよ so far」
「え、まじまじまじ?いつ?」
「二月、来月よ」
「えーーーーーっ」
と、わたしはあとは何にも言えなくなって思わず彼女をハグーーーっ。
(トイレの個室の前だーーーっ)
「で、こちらにはいつか帰ってくるの?」
「帰ってこないよー…でも、いろんなところに行くと思うから、そのうち、日本にも行くかもしれないよ、そしてあなたも日本に帰ってたら会えるかもしれないわー」(と言ってにやっと笑った)
な、なんだかさびしいーっ。
もいちどハグ。(個室の前で)しつこい
※途中でトイレに入ってきた人なんか気にせず、一気にしゃべり、ハグしてた私たちって…妙な奴らだ、実際。(めちゃくちゃ変です)
けど、この先、もうどこかでばったり出会うことなんてきっと、絶対にない彼女をハグしたくてしょうがなかった。
友人とも呼べない彼女だけど、名前もお互い忘れてて、今日もいちど確認したほどの私ら。
私は彼女が何人なのかもしらない。(たぶんタイ人かな、もしかするとシンガポーリアンかも)(後追記:インドネーシアンでした)
でもね、彼女はいつも笑顔だったの、心の温度がわたしにとっては適温だった。それは会う度感じてた。ひょっとすると、彼女とはもっと仲良くなれたのかもしれない。今頃そんなことを思っても、私は彼女の連絡先すら、知らないけど。
いつか忘れられてしまうだろう、けど、彼女と会えてよかったな。
ま、最後がトイレ、なんですけど~。
彼女はニッコリ笑って、「ほら、あなたトイレはいるんでしょ(^_-)-☆」と出て行った。がは。
追記;そうそう、トイレから彼女と出てきたチビッコは彼女の下の息子だったが、私と彼女がハグしてるのを見て、ボクもボクも、と私にハグしてくれた。私は彼と初対面だったのだけど^^。母親である彼女の軽やかですてきな性格を受け継いでるんだな、と感じた瞬間だった。