80's TVムフ!~人生は人と会う旅なのさ

先日、友人から小包が届いたと書いた私だが、昨日、もうひとり別の友人から封書が届いた。

中学時代からの友人では、日本に帰ったときに連絡しようと思う唯一の人だ

彼女は、その昔、プライマルスクリームの”MD”を送ってきてくれたり、(その頃私は彼女にフリッパーズのダビングテープを送った)、いちばん新しいところでは昨年の正月にNHKでやった「しばわんこ」の録画をお願いしたら快く引き受けてくれたり…長く連絡をとらなくても…中学高校の頃から線をひいた先に、…すんなりと自然に佇んでくれる人だ。自分勝手にしか、ろくろく連絡をとらない私だし、彼女も忙しくあちこち活動の場がある人なので、古くからの友人の域を超えることもない。めったに故郷に帰ることもなく、他の友達に会うのは億劫にさえ思う私だが、彼女には素直に会いたいと思う。おばさんになった私をさらけ出すことができる。22で故郷を離れた私だが、何年かごとに、彼女と神戸中華街で美味しい揚げ餃子を食べたり、ルミナリエを見たり、大阪梅田の観覧車に乗ったりした。彼女の誕生日はしっかり記憶に刻まれている、そんな人。

そんな彼女からの封書、開けてみると、DVDが入っていた。彼女らしい。

タイトルは”80’S TV”と書いてある。ムフ!

80年代な高校時代(中学時代か)、彼女の家ではソニーのβビデオデッキをいちはやく導入していた。

残念ながらβな時代は終焉を迎えてしまったわけだが、実家のデッキと撮り貯めたテープを大事にしていて、編集してくれたらしい。

速攻、DVDを見てみた。もうなつかしいのなんのって。

夜のヒットスタジオにマドンナが来たとき(あのマドンナがキャピキャピしている)、U2が来たとき(なぜかジャッキーチェンもスタジオにいた)、ブライアンアダムスが来たとき、a-haが来たとき、リマールが来たとき、トンプソンツインズ、ダイアンレイン…なんでこんな画像いままで持ってた~ん!!と絶叫してしまった。

今でこそ、youtubeで懐かし映像も見れるけど、これほどのはー。

忘れてたけど、昔は夜ヒットで来日中の動く外タレを見るのが、楽しみだった、そんな時代。(ライブという名の口パクだったけど)(それにしてもみんな若くてかっこいい。リマールはハンサムやったし、当時なんとも思ってなかったけどa-haのボーカルやU2のボノ、ブライアンアダムスがかっこいい)(ところで、U2だけは口パクじゃなくてホントのライブだった!衝撃)(後追記;友人の報告によるとリマールも口パクではなかったとのこと。わたしったら、リマールの顔ばっかり見て感動してた訳でして…)

高校の頃見ては大騒ぎしてた、ミュージックビデオ(今でいうPV)満載、

それと笑ったのは、UHF局(大阪で行ったらサンテレビとかKBS京都)とかでやってた洋ものドラマのオープニングをも入れておいてくれたこと。(私らが大好きだった、「ラバーンとシャーリー」)←これで盛り上がってたのは、学校でも私らくらいだった)(実は友人はシャーリーに似ていた)

ず、ず、ずっきゅーーーーん!と、きた。

ザベストテンで、「すみれセプテンバーlove」の一風堂がロンドンはテムズ川の船着き場で歌ってるの映像があったりと、楽しませてもらいました。(私は土屋昌巳のふぁんではありませんでしたが)

そうそう、彼女は当時、人一倍CMに興味があったのだ。サントリーのCMやらソニー(It's a sony.の時代)のCM、車のCM…よく学校でも話題にしたものだが、まさかこんなにビデオに撮っておいたとは…。(私も当時、気に入ったCMなど録画しようとトライしたものだが、インターネットなんてない時代、いつ、どのタイミングで見たいCMが放映されるかなんて、自分で探すしかなかったし、まずうまく録画できたためしがなかった…)

これだけの映像を見て、なんだか感慨深かったー。

彼女は昔から、映像の世界がほんとに好きだったんだなあ。

CM好きが高じて、コマーシャルの世界に進んで…はおらず。

彼女はアートの世界に進んでいる。わたしなんかは何度見ても単純に「おもしろいな」としか表現できない門外漢でもどかしいんだけど「映像」と「インスタレーション」(彼女がいなければ決して知ることのない言葉だ、わたしにとっては)の世界をずっと歩き続けている。アーチストなんだけど…手の届かないところに行ってしまわないひと…わたしにとっては。

思った。生きてくのって、人とのひょんな出会いに尽きるな。

思い起こせば、私が、映画や、洋楽に傾倒していったのは、もちろん多感な年頃とか、そもそもそれが80年代!だった訳だけど…いっしょに映画に行ったり、歌を歌ったり!できる友達=彼女の影響は大きかったと今さらながら思う。中学のときETやアニーやランブルフィッシュなんていっしょに見たのは彼女だったし、デペッシュモードも行った。

わたしって人間は、誰かに刺激されて、共鳴して、影響うけて、いまに至るんじゃーん。(…でそれだけしかない気がするー)

ほんの12歳(中一)で出会った人と(先のロンドンの友人とも中一で出会っている)もちろん、ずーっとベストフレンドだったわけではなくて、グループの中の一員同志だったり、違うクラスで疎遠だったり、いろんなときがあったわけだけど、

初めてであったときから、30年近い月日を経て、はじめてだ、そんなふうに思えるの。

ただ気の合う友達だったんだ、けど、友達からもらうものってあまりに多いんだなあと。今になって気づいた。人と会うことって、実際すごいことなんだな。うまく言おうとして、あんまりにもしつこい日記になっちゃったけど、ちょっと感動してる。

私の息子も、わたしが彼女にあった12歳に近づきつつある。

人生は人と会う旅である、なんてね。

ありがとう、わたしが会った友人。よいインフルーエンスを、いつも刺激をありがとうね!

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