とある日曜

子どもが、あるクラスメートの家に誘われて遊びに行った。転校してきた子で、もともと、クラスメートのお母さん同士の交流なんてないので、はじめて誘ったり誘われたりするのも、けっこうドキドキしていたりする。(母が)

この男の子は、アジアンのお母さんとウェスタンのお父さんのミックスのようで、一見、アジアンが入っているように見えない。息子よりも一段と背が高くて、おとなっぽく落ち着いた印象。端正。

彼のお母さんは、迎えの時間に見かけるようになって日が浅い(なぜなら転校してきたから)んだけど、ものすごく目立つ。日焼けした肌にしっかり映えるメイク、スリーブレスのドレスで露出も多め、見たカンジ派手、リッチだし余裕が感じられるし、自己主張もハッキリするタイプ。まー、車のパーキングも結構荒めだし…。前の学校で子どもの先生と口論したとか聞いた。

こういうタイプの人は、知り合いになるまで、遠目で退き気味に見てしまうところがあって、私。日本人でもね。自分にナイものを持っている人だから得体知れないと慎重になるのか?ビビルのか?

子どもが約束した時間に友人の家まで連れて行ったら、誰もいなくて、電話もしたけどつながりさえしなくて、しばらく待ったけど、コールバックもなくて…キツネにつままれたみたいな気持ちになって。

なにかの手違いだろうけど…そもそも、子どものした約束だからなぁ…気持ち切り替えるかと自宅に帰ってきて、約束の時間から一時間近く経ってから、やっと連絡がとれた。

よくはわかないけど、子ども同士の約束の時間に思い違いか、不備?があったみたいで、

そのお母さんが気にして、迎えに来て、連れて行ってくれた。そのとき初めて顔を合わせてしゃべった。(はじめてしゃべったのは、その直前の電話)

…かんじいいひとじゃん  (…ある意味、この流れだと当然か?)

息子は、夕飯までいただいて日曜をたっぷり満喫して帰ってきた。

お母さんが電話をくれて、うちの子のことを、ナイスボーイで礼儀正しいと言った。

自分の長男(息子の友人)もうちの子のことをとても好きで、彼とうちの子はとてもタイプが似ている、とも言ってた。そうそう、彼女は、自分の息子をすごく可愛がってるっていうのがよぉくわかる。

けっこう母性のある人なんだなあ。

子どもが家を行き来しても、ほとんど親が介入しないパターンで、親の顔も知らないままだったりして…ドライでラクだけど、物足りなさを感じることも多かったので今回の彼女は意外だった。

はじめて彼女を見かけてから、自分勝手に思い描いて、遠巻きに見てたけど、実際に接すると一気に印象が変わる。思えば、そういう人との二度目の出会いで意外な発見って多いかもしれない。(初対面では、絶対に話が合わないと思って避けていたけど、何かがきっかけで話したらすごく共通点があったりで、急速に親しくなって、以降めちゃくちゃ世話になる人も…一人ではない)

まあ、初対面でダメで、二度あってもダメだ…って人もいますよ、もちろんね。

でも、なぜだか、妙に気になるオーラってあるもんだ、不思議とね。なんだろう、あれは。

いまだ、そのお母さんとは仲良くなるかは未知だけど、

でも話をしたことで、こんなことをまた思えて、ラッキーなのかもしれない。

そして子どもには、人と約束するときは、きちんと確認することを学ばせた。