赤ん坊
赤ん坊を見に行ってきた。
もう、あれね、「はい、抱いていいよ」って赤ん坊、受け取るときもドキドキするわね。
昔はそんなのドキリとしなかったのにね、もうお母さんモードじゃないのね、きっと、わたし。
ひとさまの大切な赤ん坊、落としたりしたらタイヘンですもの。
ま、めった落としはしませんけど、いつも、つい、「もし手がすべったら…」とか…
想像してしまう。ひやっとする瞬間。
赤ん坊はいいなあ。あくびひとつとっても、全身の力で口が縦になって。
なつかしい。この手、この足、この動き、ひとつひとつが愛しい。
お母さんはわたしよりちょうど10才ほど年下で
生まれた赤ん坊は、ちょうど息子と同じ干支で
ねずみくん男子 チョロ介だろうなあ
赤ん坊が12才になったとき、息子は24才
なんだか不思議で なんだか楽しみ (そのときわたしは…なんてことは考えない)
お母さんと そのお母さん(赤ん坊のおばあちゃん)と
ハグしてキスして さよならした
なんだか今日のことはずっと忘れない気がする ふつうの日のできごとなのに