11:22 pm 二十日までのログ

にわかに。いろんなことがもりだくさんな月だ。そういうものなんだっけ、十二月って。

ツリーも飾らないまま、もらった少しのカードも飾らず、年賀状なんてもともと用意する気すらない私でさえ。

二十日までの記憶、思い出すままに

・おまめさんと会った+甘くデカい(一つの)チョコレートケーキを結構なスピードでシェアする初対面の二人。うふふ。はじめて会った?そんな気はしない数時間だった。

・満月の夜、海を見ながらディナー+女四人、男四人。しかし、残念なことに成人男性はいない…。

・クリスマス休暇に入る直前の週は、ハマチの学校は、サンタ帽(いま、ちょうど関空おじさんがかぶってるヤツ)をかぶってる学生がウロウロしだす。日本やったら、「あの子らアホちゃうか?」って白い目を向けられる(というか、被ること自体、勇気がいる)だろうけど、お構いなし。ハマチに聞いたら、授業中も被ってるらしい。要するに一日中。(体育のときはとるやろうけども)生徒だけじゃなく、ハマチのPre-algebraの先生なんて、ぴーんと特別長ーいグリーンと赤の帽子を被って、ひょうひょうと歩いてた。背の高い男の先生で、いつもアロハかバティックシャツを来て短パンで、ただでさえ目立つのに。さすがに先生は授業中は被ってないみたいだけど、授業中は机の横に置いてあった、とのこと。そんなのどかさ加減についにんまりする。

・引っ越して行く、国に帰る、そんなお別れが二件。朝、コーヒーでも飲みに来てね、と言われて、ほんとにコーヒーのつもりだったのに、彼女は朝食を用意してくれてた。国は違うのに、なんだか、高校あたりの同級生だったみたいな親しみを感じてた彼女に、私はなんかわからないけど、甘えられたの。(あ、いけない。たった今、気づいたけど、私はいつも人に甘えているのかも)彼女には、彼女の国の歴史的な絵の入ったコースターをもらった。なので、私も日本に帰ったら、日本の歴史的な絵の書いてあるコースターを贈るね、と約束した。もう一人は、年上の紳士だったのだけど、ずっと忙しくて、最後にようやく仲の良かった三人でゆっくりとお茶したコーヒービーンで、売ってたクリスマスCDをもらった。あぁ、こういうの、なんだかうれしい。きっとクリスマスが来てCDを聞くたび、思い出すだろう。たとえ、もう一生会うことがないとしても。

・お休みに入る前に図書館で本を借りた。パディントンと、アンジェリーナ、ビバリークリアリーの本。

・つい先日、ショックなことがあり、うすうすわかっちゃいたけど、それでもそれが翻せない事実なのだと認識することは、相当ダメージがあり傷ついた私だった。

でも、そんなときクリスチャンの友達が、”God is in charge.”と言った。

それから、「よいことは波紋のように広がる。そして、生きていれば悪いことも起こってしまうこともあるけど、それは絶対によいことに変わるきっかけになるのだ」と。そうだな、たしかにそうかもしれない。

・クリスマスは、何かをシェアする時なのだと思う。

こないだ、友人と待ち合わせたホテルのロビーのクリスマスツリーには、七夕のように小さな紙タグがさがっていて、よく見るとそこには名前と年齢、クリスマスにほしいものが書かれていた。趣旨はわからないが、おそらく、どこかの学校か施設の子供が書いたのだ。ほしいものは、興味深かったので、注意深く見たが、「サッカーシューズ」とか「サッカーのシャツ」あるいは「thumb drive2ギガ(usb メモリ)」とか書いてあり、だいたいハマチと同じくらいの男の子たちだった。そして、その紙タグをさらによく見ると、その子供にプレゼントできる人のサインがあった。

こういうのを見たのがはじめてのことだったので、わたしはかなりカルチャーショックを受けた。

日本のクリスマス、特別に高価なものをねだってもいいような気分が高まるクリスマスは、異常だと思う。違和感を感じる。そうじゃないよなー。  そんなことを思った今年のクリスマス。わたしにとってはよかったと思う。

・親友の妹が、乳がんで摘出したと聞いた。わたしの中ではいつまでも小学生の彼女が。

乳房。テレビやネットで知識はあっても、実際、ほんとに「知っている人」の身の上に起こらないと、その、心の痛さを想像するにも至らないものなのだなあ、と、今回のことでそう思った。

人生はいろんなことがあるなぁ。自分を振り返っても、まさか、あのときはこんなことになるとは!と思うような局面に出くわしたけれど、それは、特別めずらしいことではない。きっとまわりの誰もが、そういう部分を抱えているのかもしれない。

祈る。思う。ただただそういう気持ちだ。

・休みに入るので、長い留守にする友人と言葉を交わす。メリークリスマス&ハッピーニューイヤーと言って、しっかりとハグをする。そして彼女は「祈ってるから」と言ってくれた。

なんだかとても心強かった。こんなふうにさりげないのに、力がわいたことって、いままでなかった気がするから。

うれしかった。             

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