東北へかよう
デパートでエレベータに乗り込んだら、たまたま催事場の階まで連れていかれてしまった。そう、そこは東北だった…。
あんれまぁ…。
まんずまんず…。 ←勝手な思い込みによる東北弁です…
B1グランプリ一位という焼きそばを食べ(ってB1グランプリってなに)、岩手でしか食べられないという栗駒ソフトクリームを食べ、イカ弁当と盛岡の冷麺とジャジャ麺を買い、箒屋さんで五十万の箒を見、あけびのカゴやさんをのぞき見し、南部鉄器の鉄瓶をこっそり持ち上げて(重さを確認)、かもめの玉子は好物なので、買って帰ろうと思っていたのだけど、…こういえのはお土産でいただくのが王道ですわ!…と思ったら急激に萎えて買わなかった。組み木細工の出店が二店あったのだけど、はじめはお値段がリーズナブルな作家さんのほうをばかり見ていて、買うならこっちね(なかなか営業お上手だった)と思っていて、もう一方のお店は静かで素通りするところだったのですが、が!帰りぎわにひょっこりのぞいてみたら!精巧でアイデアが秀逸でよく見れば見るほど「ほぉ」と思ってしまい、友達の最新ベイビー(五人め)に贈りましょ、ってソッコー決めていました。朴訥なおじさん(もとい、作家さん)の東北弁がやわらかで、じぶんちにもほしくなってしまった。電のこで、あんな細かくてやわらかなラインを切れるって!さまざまな組み合わせと、そしてバランス。この方、飄々と見えてすごい技だし、センスの持ち主なのだわ。エスカレーターの下のスペースの出店なもんで、馴れずに頭をぶつけて痛そうで、にくめない方で。
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とここまで書いて放置してから 数日経過
そのあいだに
わたしは二度(二日)この組み木の方のところに通い、そのたびに買いものしました。
だって、つい、贈りたくなる人の顔が浮かんできて。それでニ回も出かけてしまった。
木のおもちゃは、大好きですが、どうしてもヨーロッパのものにひかれがちで
和を感じる組み木のデザインには全くそそられたことがなかった私なのです
が!
「いいなあ、いいなあ」となんどもいいながら見ていました。
動物のね、顔がいいの。にこにこ顔が柔和なの。
作られた方に似るんだと、そんなふうに思います。
もう組み木で遊ぶ小さな子もいませんが、なんとなく手にとって
並べ替えたり、のせたり、ストーリーを作ったり、したくなる…。
この作家さんは、横山 広さんとおっしゃいます。
青森の方です。
都会のデパートの混雑した催事場なんかに一日いたらさぞかし息が詰まるんじゃないかしらん、とこちらが心配になってしまいます。
青森は遠いので、次にいつお目にかかれるかわかりませんので
ホームページなんかで販売されていませんか?とおたずねしてみたのですが
「木目がね、でないからインターネットではやらないの」とやさしい青森のことばでおっしゃいました。
そうかあ…なんでもネットでできるってもんではないのねー。
なんだかハッとした言葉でもありました。
あんまり何回も通ったものだからね、ふふふ、いいことありました。
いい匂いのする木の動物たち、ありがとう。
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そして通った回数分、栗駒のソフトクリームを食べちゃった私です。(おい)
もうちまたのソフトクリームなんて(一生?)食べないわっ!と思うくらい美味しくて。
東北いいなあ。寒いけど。