3月31日

(ホントはすでにわずかに日付変更線をすぎてしまったのだけど)

今日、見舞いに行きました。

以前同じアパートに住んでいました。

言葉のわからない私にいつも話しかけてくれ、朝ご飯に誘ってくれ(こちらの人はそういう習慣があります)、ご馳走してくれ、訪ねていくといつも土産を持たせてくれた人。

今、意識があるのか、ないのか、よくわかりません。昏睡しているのか、ただ眠っていたのかわかりません。

二年近い闘病になります。はじめて自分の病気を打ち明けてくれたときの彼女の憔悴といったら。でも、説明してくれました。たまにしか訪ねていかない私なのに、気分がいいからといつも居間まで来て、応対してくれました。

そしていつも、なにを聞いても”It's OK.”と答える彼女でした。あきらかにしんどい表情をしていても。

でも、今日は病室のベッドに寝ていました。声をかけても起きませんでした。私も何度も手をさするのみでした。ハグもできませんでした。今日はしんどくても顔をあげて”It's OK.”とは言ってくれませんでした。

偶然、この土地で出会った彼女だけど、彼女もマレーシアの人ではありません。思えば不思議な不思議な縁です。

どうかどうかどうか、彼女がまた、目を開いて、”It's OK”って言ってくれないかな、と思います。

でもそれは彼女にとって、めちゃくちゃしんどいことなのかもしれないな?生きてるもののエゴなのかな。

健康に生きてることって、ある意味傲慢なことなのかもしれないな。

いつ私があのベッドで、目をつむり、誰が来ても、誰に話しかけられても反応しない、そんな日が来てもおかしくないのに。全くおかしくないのです。

どうかどうかどうか、ただ、祈ります。彼女のことを思います。

3月31日の画像