11:30pm 適材適所Ⅱ

前の日記で、サッカー見ててぼんやり「適材適所」について考えた私です。

昨日のサッカーの帰り、友人を車に乗せていました。

彼女は、一年と少しのつきあいですが、彼女の国で何をしていた人なのかは知りませんでした。

ちょっとそんな話になったことはあったのだけど、まだ本人が話したい頃でなかったらしく、とくに深く訊くこともなく。

私は、すごく仲のいい人でも、ごくプライベートなことは、自然と知ったこと以外はあえて知らないまま、友人つきあいを何十年しても気になりません。(若い頃海外に一緒に行った友人のパスポートが日本のものでなかったことがありますが、それ以上、その話題にはなったことがなくそのまま。今もちょくちょく会いますが結局訊いたことがない)昨日の友人は、わたしのいちばん仲良しの外国人です。だいたい医療関係者だろうなあとはうすうすわかっていたのですが、

昨日、ふっとなにげなく"Are you a doctor or a nurse?"と訊いたのです、話の流れで。そしたら昨日は即答で"Yes,I'm a doctor."というのです。

いやーナースかなーと思ってたんですが(彼女みたいなフレンドリーでファニーなナースがいたらうれしいから)軽く衝撃を受けました。

ど、ドクターだったですか!

って、こんなこと普通、日記には書きませんが、日本語読むような人は彼女含めまわりにいないから書くまでで。

わたしは彼女の年齢も知りません(たぶん私より若いような気がするのですが)(訊くこともなくて)なぜか彼女と気があって、彼女もなぜか親しく思ってくれて、よく時間を過ごすうちに、彼女のキャラクターはわたしが今まで仲良くなった誰とも似た人はいなくて、(強引なくらい積極的で日本人にはいないなあと思う)なのに、昔から知ってるみたいな安心感がある。けど欧米人にはないアジア人特有の細やかさがある。なんだか不思議な縁としかいいようがないのですが、姉か妹かもわかりませんが「sister」と呼べそうな親しみを感じているのです

そうか、彼女はお医者さんなんだー。彼女の包容力とか、誰に対しても臆さないけど、対等で、子供でも大人でも、すぐに友達になるところを一年間ぼーっと見てたのだけど、それは医師という職業柄備わった人柄とも思えるし、そういう人柄の彼女だからこそ医師という職業についたのかもしれない、と思ったりして。

資産もあるのだと思うのだけど、自分のクリニックを二つもっているそうで、今は閉めてあるとのこと。

国に帰れば、「私はいつでも働けるの」と以前言ってたのは、そういうことだったのか…(なんともうらやましい)

彼女は、プロの医師としての半生を歩んできたんだなーと思うと

あー、わたしは何のプロにもなりきれずの半生を歩いてきたなー、と思ってしまうのでした。

医師になろうなんて言いません。(むろん)

ですが今頃気づきましたが、なにかの道をきわめる事って     必要なことですね。

むしろたいへんな思いをして、突き進んだ時期があるとないとでは  あとが違うなあ。

そんなことを なぜか この中年になって 直面した気がいたします。

手遅れといいたくないので、たとえそうであっても言いません。

何かの犠牲を払っても、プロを目指すべきです。というか、犠牲を払わずしてプロの道はないでしょう。

なにか、のプロを。自分の適切な場所の適切な仕事を。

と、やはり書き留めておきたくて、書き留めます。